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【国連】2024.11.12 発表

国連環境計画、N2O排出増で1.5℃目標達成や環境、健康が脅かされていると報告

国連環境計画(UNEP)は、世界の亜酸化窒素(N2O)についての評価報告書(注)を公表し、N2Oの排出増が気候変動を急速に加速させ、オゾン層にダメージを与えていると警鐘を鳴らした。
N2Oは、温暖化係数がCO2の約270倍あり、現在のところ産業革命以降の実質的な気温上昇の約10%に寄与している。N2Oの主な排出源は化学肥料や堆肥の使用などである。

報告書は、N2O排出量を現在の水準から40%以上削減するための具体的な方策を提示している。

論点は以下のとおり。
・N2O排出増への早急な対処なくして、温暖化を1.5℃に抑える実行可能な道筋はない。
・N2Oは、現在も大気中に放出されているオゾン層破壊物質の中で最も重大であり、世界の多くの人々をより強い紫外線にさらし、皮膚がんや白内障を増加させる危険性がある。
・野心的なN2O排出削減に取り組むことで、2050年までに大気質の悪化による早死を世界中で最大2,000万人防ぎ、2100年までに最大2,350億トン(CO2換算)の排出を回避することができる。

(注)「グローバル亜酸化窒素アセスメント(Global Nitrous Oxide Assessment)」

【国連環境計画】

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