【EU】2026.03.03 発表
欧州環境庁(EEA)は、ブリーフィング「汚染とメンタルヘルス:現在の科学的証拠」を公表した。
これによると、汚染(大気汚染や騒音、化学物質への曝露)とメンタルヘルスとの間には、以下のような関連があることが示唆されている。
・PM2.5や二酸化窒素(NO2)などによる大気汚染は、うつ病や抑うつ症状と関連がある。
・航空機や道路交通による騒音は、うつ病や不安障害のリスク増加に関連している可能性がある。
・鉛や内分泌かく乱物質などの化学物質への曝露や受動喫煙は、特に胎児期や小児期などの発達段階において、将来のメンタルヘルス問題のリスクを高める可能性がある。
このため、EEAは、「ワンヘルス・アプローチ」の意義が改めて浮き彫りになっていると指摘する。
自然を活用した解決策(注1)がメンタルヘルスの改善に一定の効果があるとの証拠も引用しながら、汚染を減らし、自然に触れられる機会を増やすことによってEUの「汚染ゼロ行動計画」の目標達成に向けて取り組めば、欧州市民のメンタルヘルスの改善(注2)に寄与する可能性があると報告している。
(注1)園芸や自然の中で身体を動かすこと、森林浴など。
(注2)欧州では過去25年間で精神疾患の有病率と発生率が顕著に増加している。精神疾患は、EUにおいて疾病負担の大きさで第6位を占めており(2023年)、また、欧州連合統計局(Eurostat)の直近の報告では死因として第8位に位置づけられている。
【欧州環境庁】
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