【国際機関】2025.10.07 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、報告書「再生可能エネルギー2025年版」を公表した。
これによると、世界の再生可能エネルギー(再エネ)発電容量は、2030年までに4,600ギガワット(GW)増加し、現在の水準からは倍となる見通しである。
今後5年間の世界の再エネ発電容量(増加分)のうち約80%を太陽光発電が賄う見込みで、以降、比率の高い順に風力、水力、バイオエネルギー、地熱発電となる。
一方で報告書は、再エネをとりまく課題も指摘している。
生産の主要な部分をひとつの国に依存していること(太陽光発電、及び風力タービンに使用されるレアアースの供給網は中国に集中)や、太陽光発電や風力発電といった出力変動型の再エネ(VRE)の急成長で電力システムへの負荷が増していること、製造企業の財務面の厳しさ、中国やアメリカにおける政策の変更などである。
IEAのビロル事務局長は、「多くの国で再エネの役割が増している中、政策立案者は供給網の安全保障や系統連系の課題に十分に注意を払う必要がある」と述べている。
【国際エネルギー機関】
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