【研究機関】2025.06.12 発表
世界資源研究所(WRI)は、グーグル・ディープマインド社と共同で収集・分析した世界の森林消失に関するデータを公表した。
このデータセットは先進的なAIモデルと衛星画像によって作成され、地域、国、地方のレベルでの樹木被覆減少の要因を詳細に示している。
分析によると、2001~2024年に失われた世界の森林の34%(1億7,700万ヘクタール)は、永久的な土地利用の変化(農地の拡大、採鉱、移住など)によって引き起こされたもので、自然に再生することはないという。
一次熱帯雨林では、その割合は61%(5,070万ヘクタール)に達する。
一方、永久的な土地利用の変化ではなく一時的な要因(自然災害、伐採、森林火災など)で消失した場合でも、回復は不確実で、影響が長期にわたるおそれが指摘された。
森林消失は、炭素貯留量の低下、生物多様性損失の加速、水と食料の安全保障のリスクの増大など、深刻で広範な影響を持つ。
このデータは場所ごとの要因を明らかにしており、的を絞った効果的な対策の実施につながることが期待される。
【世界資源研究所】
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