熱帯雨林

[ ネッタイウリン ]

解説

熱帯に分布する森林(熱帯林)の一種。年平均気温25℃以上、年雨量が2,000mm以上で降雨が年間でほぼ平均的に分布する熱帯に成立する森林のことをいう。このように雨量の多い地域であることから、熱帯多雨林・熱帯降雨林とも呼ばれる。すなわち、高温多湿の低地に発達する常緑広葉樹林であり、樹高は50-70メートルに達し、豊富なフロラと複雑な構造をもつ。樹冠層は何層にも分化し、種類相が豊富で特定の優占種が認められない場合が多い。また、林床は暗く、林床植生の発達は悪いことが多い。

南アメリカのアマゾン川流域、アフリカのザイール川流域、南アジアの島々などに分布している。生育・生息する動植物種は豊富で生物多様性の宝庫などとも言われるが、まだ知られていない生物種も多数あるものと推測されている。

詳細解説

EICネット 環境用語集