【国際機関】2024.09.16 発表
世界気象機関(WMO)は、「オゾン層保護のための国際デー」に合わせて「オゾン・紫外線年報」を公表した。
これによると、2023年のオゾン層は長期的な回復に向かっている。長寿命のオゾン層破壊物質となる塩素と臭素の対流圏における大気中の量が減少を続けていることも証拠のひとつだという。
ほかにも、2023年について以下の点などが指摘されている。
・オゾン全量は、2022年に観測された水準の範囲内であり、予測と一致する。
・南極オゾンホールは、8月下旬という早い時期に出現したこと、12月まで持続したこと、の2点が通常とは異なっていた。
・2022年1月のトンガにおける火山の大噴火により、成層圏の水蒸気量が増加し、オゾン輸送に変化が生じた。
WMOと国連環境計画(UNEP)の「オゾン層破壊の科学アセスメント2022」によると、現行の政策が維持されれば、オゾン層は南極では2066年頃、北極では2045年頃、その他の地域では2040年頃までに、1980年の水準(オゾンホールが出現する前)に回復すると見込まれている。
【世界気象機関】
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