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【国際機関】2024.08.27 発表

世界気象機関、南西太平洋地域では気候変動の脅威が増大と報告

世界気象機関(WMO)は、報告書「南西太平洋の気候の状況2023」を公表した。
同地域(注)では海面の水位や水温の上昇、海洋酸性化が加速し、気候変動によって島々の存続自体への脅威が増大していると警鐘を鳴らす。

要点は次のとおり。
・気候変動は南西太平洋地域の将来を脅かしている。
・同地域の海面上昇は世界平均を上回る速度で進行している。
・海面水温の上昇や酸性化が生態系や生活に悪影響を及ぼしている。
・早期警戒は気候変動への適応や防災・減災に不可欠である。

報告書によると、1980年 以降、同地域では海面水温が世界平均の 3倍 の速度で上昇し、海洋熱波は発生頻度が倍増している。
2023年 に同地域で報告された水文気象災害は 34件 で、この大部分が暴風雨や洪水に関連しており、死者は 200人 以上、被災者は 2,500万人 以上にのぼった。

国連は、同報告書の公表にあわせて、海面上昇の影響に関する最新の科学的知見をまとめた文書を公開しており、グテーレス国連事務総長は改めて、温室効果ガスの大幅な排出削減と気候変動適応策の強化を訴えている。

(注)対象:オーストラリア、ブルネイ、クック諸島、ミクロネシア、フィジー、仏領ポリネシア、インドネシア、キリバス、マレーシア、ナウル、ニューカレドニア、ニュージーランド、ニウエ、パプアニューギニア、フィリピン、サモア、シンガポール、ソロモン諸島、東ティモール、トンガ、ツバル、バヌアツ

【世界気象機関】

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