【アメリカ】2024.04.04 発表
アメリカエネルギー省(DOE)は、送配電網の回復力や効率を向上させ、手頃な価格の安定したクリーン電力の普及を加速すべく、配電用変圧器のエネルギー効率基準を最終決定した。
配電用変圧器のコア材料は大部分が国内で製造されている。基準案では3年だった基準適合までの期限を5年に延長するなど、鉄鋼製造業の持続的な成長機会を確保するかたちで最終化された。
基準に適合する配電用変圧器が出荷されてからの30年間で140億ドル以上のエネルギーコスト節約や、約8,500万トンのCO2(約1,100万世帯分の年間CO2排出量に相当)の排出削減が見込まれている。基準適合品は、現在市場に出回っている製品と比較して10%の省エネになるという。
配電用変圧器は、発電所から送られる高圧電気を家庭や企業で使用する電圧に下げる装置で、電気自動車(EV)向けにも必要とされている。現在6,000万以上の配電用変圧器が設置されているが、国立再生可能エネルギー研究所(NREL)によると、2050年までにこの数は3倍になる見通しである。
【アメリカエネルギー省】
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