【国際機関】2024.03.19 発表
世界気象機関(WMO)は、年次報告書「世界の気候の現状2023」を発表した。2023年は、気候変動を計る指標の多くが記録を更新した。
・2023年に世界平均気温は工業化以前より1.45℃高く、史上最高であった。
・海域の90%以上が熱波を経験した。
・過去10年、海面上昇は観測開始当時(1993~2002年)の2倍の速度で進む。
・南極海氷は、南極の冬季末である9月の面積が、過去最小記録を100万km2も下回った。
・氷河も1950年以降で最大の消失をみた。
・熱波、洪水、干ばつ、林野火災、熱帯暴風雨など気候災害による人的・経済的被害は甚大であった。
・再生可能エネルギー容量は2022年から50%増加し、伸びはこの20年で最高だが、COP28の設定目標達成には3倍増が必要である。資金不足も問題で、1.5℃目標達成には2030年までに9兆ドル、2050年までにさらに10兆ドル必要である。適応対策は、途上国だけでも2030年までに毎年2,120億ドル足りない。
・CO2ほか主要な温室効果ガスの大気中濃度は2022年に史上最高を記録、2023年も増加を続ける。
【世界気象機関】
https://wmo.int/media/news/climate-change-indicators-reached-record-levels-2023-wmo
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