【フランス】2024.02.16 発表
フランス政府は河川輸送に関する国家戦略の策定を開始した。河川輸送は輸送量1トン当たりの温室効果ガス排出が、現在の道路輸送に比べ4分の1に抑えられるとして、2024年にパリで開催されるオリンピックの施設整備でもクリーンな輸送手段として活用されている。
策定される国家戦略は内陸水運拡大への具体的道筋を描くとともに、河川インフラ活用に関わる関係者らの連携強化をめざすもので、作業は環境大臣らの主導のもと、河川輸送部門全体を巻き込んで2024年前半を通じて行われる。
すでに優先分野として、
・モーダルシフトの促進と、河川・水路網の物流利用の最適化・活用
・内陸港湾の活力向上
・新たな市場を獲得する手段
・河川輸送のイメージ刷新と魅力向上
・環境競争力をさらに高めるエネルギー移行
・利用客サービスの効率化と河川ツーリズム部門の開発
などが挙げられている。
ベシュ環境大臣は、フランスの河川網は十分に活用されていない財産であり、CO2排出削減目標を達成するための重要手段だとしている。
【フランス環境省】
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