【国際機関】2023.12.13 発表
2023年11月30日に開幕した国連気候変動枠組条約(UNFCCC)第28回締約国会議(COP28)は、温室効果ガス(GHG)の大幅な排出削減や気候変動対策資金の拡充を図り、迅速で公正かつ公平なエネルギー移行の基盤を築くことに合意して閉幕した。UNFCCCは、化石燃料時代の「終わりの始まり」を示唆していると説明する。
会議の主な成果は、初回のグローバル・ストックテイク(パリ協定の目標達成に向けた世界全体の取組の進捗状況評価)であり、世界は1.5℃目標を達成する軌道に乗っていないと指摘する。
排出削減対策のない石炭火力発電の段階的削減や化石燃料補助金の段階的廃止、化石燃料からの移行に向けた措置を含め、2030年までに再生可能エネルギー容量を3倍、エネルギー効率の改善率を2倍にするために世界全体で行動をとるよう求め、締約国が2025年に提出すべき国別約束で野心的な排出削減目標を設定することも促している。
また、途上国のエネルギー移行、国別約束や適応策の実施を支えるのに必要な資金を動員するため、多国間の金融構造の改革、及び資金源の確保を急ぐことが重要だと強調した。
【国連気候変動枠組条約】
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