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[海外エコニュース一覧]

【国際機関】2023.09.26 発表

国際エネルギー機関、最新の「ネットゼロ・ロードマップ」を公表

国際エネルギー機関(IEA)は、「ネットゼロ・ロードマップ」2023年版を発表した。この2年で化石燃料への投資は拡大し、二酸化炭素の排出量は2022年に過去最高を記録したが、太陽光発電などのクリーンエネルギー技術の普及によって、地球の気温上昇を1.5℃に抑えるという気候目標は、まだ達成可能である。
それには、2030年に世界の再生可能エネルギー容量が3倍になり、エネルギー効率の年間改善率は2倍、電気自動車や熱ポンプの売上が伸び、エネルギー部門のメタンガス排出量は75%削減される必要がある。また、世界のクリーンエネルギー支出は、2023年の1兆8000億ドルから、2030年代初めには年間4兆5000億ドルに増加する必要がある。
「ネットゼロ・ロードマップ」2023年版は、2021年以降の重大な出来事を考慮しつつ、この2年間のエネルギー状況の著しい変化を調査し、2050年までに、世界のエネルギー部門からの温室効果ガス排出実質ゼロを達成する最新の道筋を示すもので、強固な国際協力の重要性や、2030年までの野心的な対策に失敗した場合のさらなる気候リスクについても言及している。
【国際エネルギー機関】

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