【イギリス】2023.09.25 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、イングランドの全ての越流水に対処する新たな越流水放流削減計画を公表した。これは、投資拡大、規制強化、措置執行の厳格化を通じて、水道会社に水資源への負荷の説明と管理を義務付ける政府戦略を示した「水計画」の一環である。
越流水は合流式下水道システムの特徴で、雨天時の下水流出により河川等が汚染される。新計画では、水道システムへの投資を拡大し、沿岸・河口域を含め全ての越流水に対処。今後25年間に600億ポンドを投じる水道会社史上最大のインフラ計画となる。投資の必要性と水道料金への影響とのバランスを考慮しつつ、水道会社に次の厳しい目標を設定した。
・2035年までに、全ての指定海水浴場またはその近くに放流する越流水を100%改善、優先度の高い場所に放流する越流水の75%を改善。
・2050年までに、場所を問わず、残り全ての越流水を改善。
また、学術研究上重要地域(SSSI)や海水浴場に加え、海洋保護区、及び甲殻類保護水域を優先度の高い場所のリストに追加した。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】
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