【国際機関】2023.08.18 発表
世界気象機関(WMO)は、2022年の南西太平洋の気候状況について報告書を発表した。
3年続いたラニーニャ現象の冷却効果にもかかわらず、2022年の平均気温は2011年の同現象時より0.2~0.3℃高かった。
多くの海域を海洋熱波が襲い、オーストラリア北東、パプアニューギニア南部では6ヶ月に及んだ。海洋表層(水深0~700m)の昇温は1993年から続き、ソロモン海、アラフラ海、バンダ海、チモール海、フィリピン東部、インドネシア南岸、タスマン海では、世界平均を2~3倍上回る上昇率である。
海面水位はわずかだが世界平均を上回る速度で上昇し、ところにより年4mmに達する。
ニューギニア西部の氷河の2022年4月の面積は、2021年7月より15%減少、氷厚は2010年6月~2021年初めの間に24m減少し、2022年12月の推計では6mしかない。
2021年より災害件数は減少したが、被害額は増加し、特に水害による被害額は85億ドルで前年の3倍となった。オーストラリアの水害、熱帯暴風メーギーとナルガエによるフィリピンの被害が大きかった。
【世界気象機関】
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