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【国際機関】2023.07.19 発表

国際エネルギー機関、2023年は先進国の電力消費減少により世界の電力需要増加率が鈍化と報告

国際エネルギー機関(IEA)は、「電力市場報告書」(2023年更新版)を公表し、世界的なエネルギー危機と経済低迷が先進国の電力消費減少を招き、2023年の世界全体の電力需要増加は2%弱にとどまるとの見通しを示した。IEAの分析では、
・2023年のアメリカの電力需要は約2%減、EUも2年連続で3%減となる見込み。今後世界経済は改善する見通しで、2024年には世界の電力需要は3.3%増まで回復。
・排出削減の取組拡大によるエネルギーシステムの電化や気温上昇による屋内冷房の使用増加、新興・途上国の力強い需要増加により世界の電力需要増加は続き、中国やインドで今後2年間にそれぞれ年平均5.2%、6.5%増加する見込み。
・再生可能エネルギー(再エネ)が今後2年間の世界の電力需要増加分をすべて賄い、2024年には世界の電力発電量に占める再エネの割合が3分の1を上回る。
・化石燃料発電は今後2年間減少する見込み。近年、電力需要拡大時でさえ化石燃料発電が横ばい又は減少しており、エネルギー転換が定着しつつある。
【国際エネルギー機関】

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