【国際機関】2023.07.12 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、「クリーンエネルギー進捗報告書」2023年版を公表し、2050年の実質排出ゼロ達成に向けたエネルギーシステムの進捗状況を追跡した。
2022年は、電気自動車販売が史上最高の1,000万台以上に達し、わずか5年で約10倍に増加。再生可能電力の導入容量は過去最高の340GWに増加し、太陽光発電量は約1,300TWhを記録。建物部門ではヒートポンプ等の利用が加速。クリーンエネルギーへの投資は過去最高の1.6兆ドルに達した。
一方、クリーンエネルギーへの移行は地域や部門により進捗に差があり、例えば、2022年の電気自動車販売の約95%を中国、アメリカ、欧州が占める。また重工業や長距離輸送等の部門で低炭素技術の市場投入加速が必要だという。
今回評価した50以上の項目のうち太陽光発電と電気自動車等を除き、ほとんどの部門・技術・インフラが未だ2050年の実質排出ゼロ達成と整合する道筋を辿っておらず、世界すべての地域で幅広い技術への政策支援強化と投資拡大が必要だと指摘した。
【国際エネルギー機関】
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