【国際機関】2023.07.04 発表
世界気象機関(WMO)は、エルニーニョ現象の発生を発表した。2023年7~9月に継続する可能性は非常に高く(90%)、2023年末まで続くとみられる。強度は中程度以上である。ENSO中立となる可能性は非常に低く(10%)、ラニーニャ現象発生の可能性はほとんどゼロである。
中部・東太平洋熱帯域の月平均海面水温は、2023年2月には基準値より0.5℃低かったが、5月に基準値より0.5℃、6月第3週には0.9℃と大幅に上昇した。現在のところ、この昇温の上空大気への影響は限定的であるが、今後1ヶ月余で影響が確立し、エルニーニョ現象の持続が確定するとみられる。気温上昇効果が顕著となるのは、2024年と予測される。
強力なエルニーニョ現象が発生した2016年には、世界平均気温の史上最高値を記録した。
WMOのターラス事務局長は、エルニーニョ現象とCO2濃度上昇により、気温が2016年を上回る可能性を警告する。WMOは、2023年5月に、98%の可能性で今後5年のうちの少なくとも1年が高温記録を更新すると発表している。
【世界気象機関】
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