【国際機関】2023.05.17 発表
世界気象機関(WMO)は、2027年までの世界の気候予測を発表し、温暖化を1.5℃に抑える目標を一時超える可能性と、予測されるエルニーニョ現象の昇温影響を警告した。要点は次の通りである。
・2022年の世界の年平均気温は工業化以前を1.15℃上回った。今後5年(2023~2027年)の各年は工業化以前を1.1~1.8℃上回ると予測される。
・今後5年のうち少なくとも1年の世界の年平均気温が2016年の史上最高値を上回る可能性は極めて高く(98%)、工業化以前より1.5℃以上高くなる可能性はどちらかと言えば高い(66%)。
・今後5年の5年平均が最近5年(2018~2022年)の平均より高くなる可能性は極めて高い(98%)が、5年平均が工業化以前より1.5℃以上高くなる可能性は低い(32%)。
・北極の年平均気温偏差は世界平均の3倍と予測され、温暖化が突出して進む。
・今後5年の5~9月の降水量は、サヘル、ヨーロッパ北部、アラスカ、シベリア北部で増加し、アマゾン、オーストラリアの一部で減少する。
【世界気象機関】
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