【国際機関】2023.04.19 発表
ボン条約(移動性野生動物種の保全に関する条約、CMS)は、2023年4月15日からの国際ダークスカイウィーク(暗い夜空保護週間)の開始にあたり、都市の人工照明を減らし野生生物を光害から守るためのガイドをウェブで公開した。世界的な都市化により、人工的な光の量は毎年2%以上増えている。夜間の照明は、渡り鳥などの移動パターンや多くの野生生物の食行動、生殖行動などに干渉して変化させ生物多様性と生態系を損なう。ガイドは、現状、優良事例、情報などを掲載し、都市当局の取組のため次の6項目を指針として示す。
1)照明は、目的・位置・時間を限定し必要なものだけに
2)照明時間・明るさ・色を管理するためスマート管理など調節装置の利用
3)対象の物・エリアを限定し、低位置で漏れ防止を
4)光の強さは最低限に
5)建造物の外面は減反射材や暗色で
6)短波長光源(青、紫)や紫外線の削減や遮蔽
このガイドに加え、2023年10月にウズベキスタンで開催されるボン条約第14回締約国会議では、野生生物のための国際光害防止ガイドラインが採択の予定である。
【ボン条約(移動性野生動物種の保全に関する条約)】
https://www.cms.int/en/news/new-guide-helps-cities-curb-light-pollution-impacts-wildlife
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