イギリス環境・食糧・農村地域省（DEFRA）は、クリーンで豊富な水資源の確保に向けた新計画を公表した。この計画は、2023年1月の環境改善計画に従い、水資源に関わる投資拡大、規制強化、水道会社に対する措置執行の厳格化、及び現行の実施措置をまとめたもので、すべての汚染源（雨水越流、農業、プラスチック、化学物質等）、及び夏季の高温・乾燥や人口増加による水資源への圧力に取り組む。以下がその主な内容である。
1）投資拡大：雨水越流による汚染に対処するインフラ整備等に水道会社が16億ポンドを投資。水道会社の罰金・過料を活用して新たな「水再生基金」を創設し、河川の蛇行復元や生息地の再生等を支援。農家のスラリー貯蔵改善など水汚染対策に3400万ポンドを追加支援。
2）規制強化：プラスチックを含むウェットティッシュの販売を禁止（意見募集が前提）、「永遠に残る化学物質」（PFAS）の新たな使用制限を提案。
3）措置執行の厳格化：法律を改正し、水道会社がもたらした環境被害の罰金で環境庁が得られる範囲や上限額を拡大。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】