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【EU】2023.02.16 発表

欧州委員会、EU内の湿地における鉛弾の所持・使用の禁止措置が発効と報告

欧州委員会によると、2023年2月16日より、全EU加盟国において湿地及び湿地の外側100メートル圏内で質量比1%以上の鉛を含有する銃弾を所持することや発射使用することが禁止となった。今後は代替となる毒性のない銃弾を使用することが求められる。これは、EUの化学物質の登録・評価・認可及び制限に関する規則(REACH規則)のなかの、湿地における鉛弾の使用に関する規定が発効したことによる措置であり、湿地の健全性を守り、毎年約100万羽の鳥が中毒死するのを防ぐことが期待される。
なお、規定では、国土の20%以上が湿地である国については、2024年2月15日から、全土で鉛弾を禁止することができるという。
現在EU内では、狩猟やスポーツ射撃などに使われる鉛弾に起因して毎年4000トン以上の鉛が湿地に入っていると推定されている。鉛は、土壌や水の汚染、人体(特に子供)への深刻な影響などが懸念されている。
同委員会は、銃弾や釣り具に鉛を使用すること自体を制限することについても準備を進めているという。
【欧州委員会】

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