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【研究機関】2023.02.09 発表

世界気象機関、2023年1月の南極と北極の海氷域面積の合計は、1月としては観測史上最小であったと発表

世界気象機関(WMO)は、2023年1月の海氷域面積について発表した。1979年の衛星観測開始以来、南極は最小、北極は3番目の少なさで、合計すると1月としては観測史上最小であった。海氷域面積は季節変動し、通常2月後半~3月初めに北極では年最大に、南極では最小となる。
世界平均の2倍速で温暖化が進む北極では、海氷域面積は1979年以降10年ごとに3%減少、2023年1月には1335万km2で、ドイツの面積の2倍(189万km2)分縮小したことになる。
2023年1月の南極の海氷域面積は323万km2で、1月の過去最小値である2017年の378万km2を更新した。年6400km2、10年毎に1981~2010年の平均値の1.3%ずつ縮小を続ける。南極の今夏は西南極の高温に強風・大波が相まって広範な無氷地帯が生じ、1月の史上最小記録に寄与した。デンマーク気象研究所の研究者によると「気候変動との関係の証明はなお観測が必要だが、南極の海氷の縮小は温暖化の進行で予測される事態を如実に示している」という。
【世界気象機関】

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