イギリス政府は、25ヶ年環境計画の目標達成に向け、これまでの取組の進捗や今後の道筋を示した「環境改善計画2023」を公表した。環境法のもと、政府には、25ヶ年環境計画に盛り込まれている10の目標を達成するために必要に応じて5年ごとに計画の見直しや改訂を行う義務がある。今回が初の見直しとなり、最長で2028年までとなる中間目標も設定されている。
以下は今後の計画の一部である。
・生物多様性：野生生物の生息地の創生や再生（50万ヘクタール以上）、種の保存基金の創設、自然に優しい農業慣行や生垣の造成・再生の奨励
・大気：自治体の迅速な大気質改善を支援する、農業部門からのアンモニアの排出削減、大気質情報の伝達方法の改善
・水：きれいな水と十分な水の供給確保（漏水対策や水効率の向上、河川の再生や森林造成など）
・資源効率と廃棄物：廃棄物の種類別の削減目標も設け対策をとる
・自然環境：誰もが徒歩15分以内に緑地か水辺のある暮らしを実現できるようにする
政府はグリーン成長を促進してこれらの目的を達成する意向である。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】