カナダ環境・気候変動省はゼロエミッション車（ZEV）の普及に向け、新車の乗用車・スポーツ用多目的車（SUV）・ピックアップトラックのメーカーと輸入業者に対し、ZEVの販売目標を課す規制案を発表した。2026年までに国内の新車販売の20％以上、2030年までに60％以上、2035年までに完全にZEV化することを義務付ける。
また、政府は電気自動車（EV）充電ステーション5万基の新設に対する9億ドル支援（うち5億ドルはカナダ・インフラ銀行による）、ZEV購入・リース奨励金付与プログラムの延長への予算17億ドル、EV国産化への歴史的投資も発表した。
カナダ統計局によれば、同国の新車登録台数に占める小型ZEVの比率は2019年の2.9％から2021年には5.2％に拡大、2022年上半期は7.2％にのぼっている。
ギルボー環境・気候変動相は、「カナダには自動車の部品生産や組立の豊富な経験、バッテリーに必要な全ての重要鉱物資源があり、世界が目指す車の生産でリーダーとなる好位置に着けている」としている。
【カナダ環境・気候変動省】