【アメリカ】2022.12.01 発表
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、気候回復のための研究ポートフォリオに二酸化炭素除去技術研究を含めるにあたり、11種類の除去技術について、現在の水準・効果・拡張性・有益性・環境リスク等を評価し、NOAAの関与が技術開発と発展に寄与する可能性を検討した結果を文書にまとめ発表した。気候回復のためには、排出削減とともに大気中のCO2除去も重要である。気温上昇をパリ協定の目標である1.5~2℃内にとどめるためには、2100年までに400~1000GTの炭素を大気中から除去し安全に貯留しなければならない。評価対象11種類の技術には、大気・海洋からの直接回収をはじめ人工的な海域肥沃化等があげられている。そのうち特にNOAAの関与の効果が高いと評価されたのは、藻類の養殖、海洋アルカリ化、塩沼地・マングローブ林等の沿岸湿地(沿岸ブルーカーボン)の保全・管理、生態系回復の4種類の技術である。今後、NOAAは、本文書について意見を公募し、それに基づいてNOAAにおける炭素除去技術研究戦略の策定を行う。
【アメリカ海洋大気庁】
https://www.noaa.gov/news-release/carbon-dioxide-removal-as-tool-to-mitigate-climate-change
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