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【研究機関】2022.10.13 発表

世界気象機関、世界のマルチハザード早期警報システム整備の必要性を強調

研究機関
 世界気象機関(WMO)は、国連防災機関(UNDRR)との共同報告書「世界のマルチハザード早期警報システムの現状:ターゲットG」を発表した。「仙台防災枠組2015-2030」はターゲットGとして、「2030年までにマルチハザード対応早期警戒システムと災害リスク情報・評価の入手可能性とアクセスの大幅な向上」を掲げる。
 報告書は、マルチハザード早期警報システム(MHEWS)を整備するのは世界の国々の半数でしかなく、特に後発発展途上国(LLDC)では半数以下、小島嶼開発途上国(SIDS)は3分の1であるという。MHEWS未整備の国々の災害死亡者数は、全土をMHEWSがカバーする国々の8倍にのぼる。2012~2021年に、LLDC、SIDS等の災害脆弱国の被害総額は世界の被害総額の11.3%を占め、世界のGDP総額の2.2%を占めるに過ぎないこれらの国々にとって、被害は過重である。報告書は、MHEWSへの投資、整備の必要性を強調し、特にLLDC、SIDS等災害脆弱地域への投資を要請している。
【世界気象機関】

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