【イギリス】2022.08.23 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、環境庁、政府機関、水道会社等から成る「国家干ばつグループ」(NDG)の会合が開かれ、現在の干ばつの管理強化、来年の干ばつリスク軽減の取組開始、長期的な水安全保障対策の加速に合意したと報告した。長引く熱波と少雨が河川や地下水、貯水池の水位低下を招き、現在イングランドの大部分が「干ばつ」状態にある。必要不可欠な水の供給を脅かすものではないが、市民や農家、企業、自然環境のニーズに応えるには今後数週間から数ヶ月、注意深く水資源の管理を続ける必要があるという。水道会社は、引き続き干ばつ計画の積極的な実施や漏水修理の作業拡大等を進め、水道会社6社がホースでの散水を禁止とした。環境庁は、河川の流量や地下水位の監視・予測の強化、取水ライセンスの管理拡大、水融通の制度運用等を行う。またNDGは、今秋・冬の少雨を想定した2023年の水不足管理計画の立案開始、水安全保障の2050年目標を定めた「水資源のための国家枠組」(NFWR)の取組強化にも合意した。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】
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