【EU】2022.03.17 発表
欧州環境庁(EEA)は、自然資源どうしの繋がりと欧州グリーンディールとの関係について考察したブリーフィングを公表し、食料やエネルギー、水、土地、原料といった各自然資源や生態系サービスの相互関連性への理解が、EUが目指す持続可能性な未来を支える鍵だと説明した。EEAは、この関連性に着目した「資源ネクサス」の概念を提唱し、欧州グリーンディールとの関連における政策の一貫性や融合性を強化する上で同概念が果たし得る役割を検討した。ブリーフィングによると、自然資源間の複雑な相互作用をみるためにはより広範なシステム思考が必要であり、同概念を政策に適用すれば、それぞれの資源に関連した政策目標を横断して相乗効果と相殺効果を理解することができる。有機農業や先進バイオ燃料、電気自動車の例からは、同概念に基づいたアプローチの有用性が示された。同概念を取り入れることで、持続可能性に向けた課題とこれへの対処についての体系的な理解が深まり、欧州グリーンディールが目指す政策の一貫性や融合性の強化に資すると期待される。
【欧州環境庁】
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