【国際機関】2022.03.01 発表
ボン条約(移動性野生動物種の保全に関する条約、CMS)は、第5回国連環境総会(UNEA5)で報告書「メコン川・ガンジス川流域における移動性種へのプラスチック汚染のリスク評価」を発表した。同報告書はプラスチックのホットスポットを調査し、メコン川やガンジス川流域のCMSによって保護されている移動性種、特に淡水種や陸生種へのプラスチック汚染の影響に焦点を当てる。報告書によれば、アジア・太平洋地域では放棄された漁具が移動性種にとって大きな脅威になっており、メコン川ではメコンオオナマズとカワゴンドウ、ガンジス川ではガンジスカワイルカとガビアル、鳥類では猛禽類(特にカタシロワシとカラフトワシ)が危機に瀕しているという。
推奨される活動としては
・産業や政府の規制、インセンティブなどを通じたプラスチックの削減
・効果的な製品設計や廃棄物管理、リサイクル
・移動性種の保全対策にプラスチック汚染削減を盛り込む
・陸生種や淡水種へのプラスチックの影響の更なる調査
・国民の関心を高める啓発活動
が挙げられている。
【ボン条約】
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