【研究機関】2022.03.01 発表
世界気象機関(WMO)は、「エルニーニョ/ラニーニャ現象アップデート2022年2月」を発表した。2021年後半に発生したラニーニャ現象は、2022年3~5月の間、中程度の可能性(約65%)で継続する。現象が弱まってENSO(エルニ−ニョ・南方振動)中立となる可能性は35%、エルニーニョ現象の可能性はほとんどゼロである。太平洋赤道域の海面水温は中部から東部で平均より低く(-0.5~-1.0℃)、大気の状態はラニーニャ現象に整合する。2022年4~6月の間に、ラニーニャ現象が継続する可能性は40~50%まで低下を続け、同時にENSO中立となる可能性が上昇し(50~60%)、ラニーニャ現象は終息すると予測される。
WMOは、エルニーニョ/ラニーニャ現象は、気候パターンの変動の唯一の要因ではなく、ENSO指数の値はその影響の大きさを直接に示すものではないと注意を促し、地域レベルの季節予報では、ENSOの状況とあわせてそのほかの地域的要因の評価が欠かせないとしている。
【世界気象機関】
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