【ドイツ】2022.01.20 発表
ドイツ連邦経済気候保護省(BWWK)は、2020年の国内の温室効果ガス排出量最終値を公表した。これによるとCO2換算での総量は7億2870万トンであり、2019年比で8.9%減、1990年比較で41.3%減となった。最も削減率が高かったのはエネルギー部門であり、15.2%減となった。その背景として石炭と褐炭の消費量の激減、陸上風力発電の好調に伴う再生可能エネルギー量の増加、コロナ危機による電力消費量の削減が挙げられている。また、乗用車の登録台数は13年連続で増加し続けたものの、運輸部門の温室効果ガス排出量は2019年比で11%弱減少し、1990年の数値を下回った。コロナ危機による自動車での移動が大幅減少したこと、電気自動車の普及とバイオ燃料の配合率の増加が要因として挙げられている。さらに、家庭部門は0.3%増、業務その他部門は7%減、工業プロセス部門や農業部門でも排出量の減少を記録した。
【ドイツ連邦経済気候保護省】
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