【研究機関】2022.01.19 発表
世界気象機関(WMO)は、2021年の世界平均気温は史上7位以内の高温と発表した。工業化(1850-1900)前より1.11℃高かった。2020~2022年は、ラニーニャ現象のため気温は一時的に低下したが、大気中の温室効果ガス濃度は記録を更新し続け温暖化は継続している。WMOが算出に利用した国際データセットのうち、コペルニクス気候変動サービスは2021年を史上5位、アメリカ海洋大気庁(NOAA)とバークレーアースは6位、日本気象庁は7位としているが、WMOによるとこれらは計算上の誤差の範囲で、各年の差より長期的傾向が重要とする。2015年から2021年までの7年で上位7位までの高温年を占め、どの年の平均気温も工業化前より1℃以上高く、1980年代以降の各10年平均気温は直前の10年平均値を超えて上昇してきた。今回発表の数値は、温室効果ガス濃度、海洋熱、海洋酸性度、世界平均海面水位、氷河量・海氷面積など他の気候変動指標とともに、2022年4月に発表される「世界の気候状況2021」に掲載される。
【世界気象機関】
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