【イギリス】2021.08.02 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、「集水域に配慮した農業」(CSF)推進プログラムの下、農家による水質汚染削減の取組拡大のため追加支援を行うと発表した。CSFは、DEFRA、ナチュラル・イングランド、環境庁の共同プログラムで、過去15年間にわたり、雨天時の河川への糞堆肥・肥料・土壌流出による汚染に取り組む農家に助言・助成し、成果を上げてきた。CSFの資金が今後3年間で1700万ポンドが追加され、新年度予算は約2倍となる見込みである。現在の支援地域はイングランドの農地の40%だが、2023年3月までに100%に拡大。助言者を増員し、農地の実情に合わせた汚染削減策(排水改善のための草地緩衝帯の形成、河川への流出を削減する河岸の植林等)を支援するほか、農家が新たな設備や技術に投資するための助成金の申請も支援する。これまでの成功例として、サマセットで家族酪農を営む農家では、多様な植物種の牧草地を作ることで化学肥料が不要となり、経費を削減、肥料流出を防ぎ、牛乳の質・量も向上したという。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】
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