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【国際機関】2021.07.26 発表

国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター、カンボジアのマングローブと漁業共同体に関する調査結果を報告

 国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)は、カンボジアのペアムクラサオ野生生物保護区のマングローブと漁業共同体(350世帯)に関する調査結果を報告した。
同保護区には2万3750haのマングローブ林があり、64種が生育している。調査によると、共同体の総漁獲高の90%、総収入の85%はマングローブ関連種に由来する。また、家庭で消費される魚類・海産物の大部分はマングローブ域の漁業で得ており、マングローブは食糧安全保障面でも極めて重要だという。
マングローブ生息地は海面上昇や海岸浸食等に対する、自然に基づく解決策としても重要だが、1980~2005年に世界のマングローブの20%(360万ha)が主に人間活動により消失した。その後、消失速度は緩和したが現在も他の樹種の3~5倍の速度で減少、気候変動により一層悪化している。同報告はマングローブ消失による沿岸住民のリスクを強調。また、世界の生物多様性、気候等の政策・目標実現や沿岸住民の福利における、マングローブ生息地の保全・持続可能な利用の重要性等も指摘している。
【国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター】

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