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【EU】2021.04.09 発表

欧州委員会、2020年に電源構成は変化するも例外的、季節的要因が大きいと発表

 欧州委員会は、2020年第4四半期のEU電力市場報告書と天然ガス市場報告書を発表した。発表によると、2020年の電源構成中の再生可能エネルギーの割合(39%)は初めて化石燃料の割合(36%)を上回った。2019年比で、石炭・褐炭火力発電量は22%減、原子力発電量は11%減で、電力と天然ガスの消費量はそれぞれ4%、3%減少した。電力部門のカーボンフットプリントは、14%減少した。この変化は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)による需要減、好天候、水力発電量の増加など例外的又は季節的な要因によるもので、電力消費はパンデミック前の水準に回復しつつあり、2020年末の電源構成中の化石燃料の割合はわずかながら(1%)再生可能エネルギーを上回っている。
 太陽光と風力の発電能力は2019年より29GW増加し、再エネ発電量の大幅増に寄与した。そのほか、排出集約型技術の陳腐化と炭素価格の上昇により石炭火力発電からの撤退計画が数多く発表され、この期に登録された電気自動車の新車は過去最大の50万台となった。
【欧州委員会】

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