【研究機関】2020.05.28 発表
世界気象機関(WMO)は、エルニーニョ/ラニーニャ現象について最新情報を発表した。太平洋熱帯域は、ENSO中立が2019年7月以来続いていたが、2020年6~8月も継続する可能性が高い。中立の確率は60%、ラニーニャ現象の確率は30%、エルニーニョ現象の確率は10%である。同海域の海面水温は、2019年10月~2020年4月の間、平均を少し上回っていたが、最近の表層水温の低温化により、5月には平年並みに戻った。WMO全球長期予報プロダクトセンターが2020年5月12日に発表した季節予報によると、太平洋熱帯域の海面水温は今後も低下を続け、2020年後半に弱いラニーニャ現象レベルまで近づく可能性がある。2020年9~11月のラニーニャ現象発生確率は、40%に上昇する。各国気象当局は、この時期の季節予報の不確実性を考慮にいれ、今後のENSOの状態を厳重に監視し、最新の予報を提供していく。
【世界気象機関】
https://public.wmo.int/en/media/news/el-ni%C3%B1o-la-ni%C3%B1a-update-0
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