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【EU】2020.05.20 発表

欧州委員会、生物多様性の保全と持続可能な食料システムへの移行に向けた2つの戦略を採択

 欧州委員会は、欧州グリーンディールの一環として、生物多様性の損失を食い止めるための新たな「生物多様性戦略」、及び食料安全保障や健康的な食を守る持続可能な食料システムへの移行に向けた「農場から食卓まで」と題する戦略を採択した。相互補強的な両戦略が目指すのは、自然、農家、事業者、消費者の協働による競争力のある持続可能な社会である。「生物多様性戦略」は、生態系や河川等の再生、生息地や種の健全化、授粉生物の減少対策、汚染の低減、都市の緑化、有機農業や生物多様性を守る農業慣行の拡充などを内容とする拘束力のある目標設定を提案し、陸域と海域の30%以上を保護管理下に置き、農地の10%以上で豊富な生物多様性を取り戻すための具体的方法も示している。年間200億ユーロの資金を動員し、2030年までの目標達成を目指すという。また、「農場から食卓まで」は、EUの食料システムの環境負荷を低減し回復力を強化するための取組を定めており、農薬使用量や抗菌剤販売量を半減することや施肥量を20%以上削減すること等の目標を掲げている。
【欧州委員会】

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