【デンマーク】2020.05.20 発表
デンマーク政府は、2ヶ所の「洋上風力エネルギーの島」の建設を柱とする気候計画を発表した。これにより、2050年までの気候中立実現に向けて一歩を踏み出す。洋上風力エネルギーの島は、北海に1ヶ所、そしてバルト海のボーンホルム島沖合にもう1ヶ所建設される。合計の最小発電容量は4GWで、400万世帯、または電気自動車700万台分の再生可能エネルギーを供給できるという。洋上風力発電設備は従来、単一の非接続の設備として建設されてきたが、エネルギーの島は電力網で結ばれた各国と電力を収集・分配し、周辺の風力発電所にとって発電の拠点となる。2つのエネルギーの島をオランダ、ポーランドへ接続するため、政府は両国と対話を始める意向である。また、この建設により、スウェーデン、ノルウェー、イギリス、オランダ、ドイツ、ポーランドへの再生可能エネルギーの輸出を拡大し、世界の排出削減に貢献するという。エネルギー・電力・気候省のヨルゲンセン大臣は同建設計画について、「デンマークだけでなく近隣諸国にも、洋上風力発電の手法のパラダイムシフトを示している」と述べた。
【デンマークエネルギー・電力・気候省】
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