【国際機関】2019.07.12 発表
2019年7月9日~11日、ボン条約(移動性野生動物種の保全に関する条約、CMS)は、同条約の附属書IIに記載されているキリンの保護活動を進めるために、国際自然保護連合(IUCN)の専門家らを招き、ナミビアで会合を開いた。2018年のIUCNレッドリストの評価によれば、キリンの個体数はアフリカの21の生息国で36~40%減少。種としてのキリンは危急種、また9つの亜種のうちヌビアキリン、コルドファンキリンは近絶滅種、マサイキリンとアミメキリンは絶滅危惧種に分類されている。すべての又はいくつかの生息国で、道路や送電線などのインフラ建設、人間や家畜類の侵入などによる生息地の減少・分断・劣化、皮膚病やウィルスなどの病気、人口増加や気候変動、キリンの保護や現状についての認識不足といった多くの脅威が確認されており、専門家らはこれ以上キリンの個体数が減少しないよう包括的な保護の枠組みの準備に着手する。この枠組みは、今後数年間にわたりすべての生息国が開発、実施する。【ボン条約】
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