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【国連】2019.03.12 発表

国連環境計画、世界の天然資源使用量が急増していると警鐘

 国連環境計画(UNEP)は、「Global Resources Outlook(地球資源概況)2019」で、とどまるところを知らない世界の天然資源使用量の増加に警鐘を鳴らした。概況によると、世界の資源使用量は1970年の270億トンから2017年には920億トンに増加し、この傾向が続けば2060年には1900億トンに達するという。2000年以降、世界の資源採取率は年3.2%高まっている。背景には、アジアの途上国を中心に物質的生活水準が上がったことがあるが、先進諸国も2017年の一人当たりの資源使用量は9.8トンと未だ世界各地の資源採取の原因である。資源の採取と加工は、世界の温室効果ガス排出の半分、生物多様性喪失と水ストレスの90%以上を占めており、このままいけば2060年には温室効果ガス排出は43%増加し、森林は10%以上、その他の生息地は約20%減少すると予想される。UNEPは、資源効率を高め、長く使い続けられる賢明な製品設計や再利用の推進によって、循環型の資源利用を実現する必要があるとした。【国連環境計画】

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