【アメリカ】2019.02.15 発表
アメリカエネルギー省(DOE)は、アルゴンヌ国立研究所に電池リサイクルセンターを開設することを公表した。同センターは、使用済みリチウム電池からクリティカルマテリアル(コバルトやリチウム)を回収し、最大限の経済的価値を引き出すリサイクルプロセスの開発を目指す。また、DOEはリチウムイオン電池の回収、貯蔵、輸送、リサイクルの革新的解決策を競う「リチウムイオン電池リサイクル賞」を立ち上げた。考案や試作など3段階で賞金計550万ドルを提供する。DOEはこれらの取組によって、アメリカのリチウム電池の90%を回収し、回収した電池から主要材料の90%をリサイクルすることを目指すとしている。アメリカの現在のリチウムイオン電池回収・リサイクル率は5%未満だという。リサイクルセンター開設とリサイクル賞の実施は、消費者に低価格で信頼できる輸送および蓄電方法を提供するというDOEの目標に対応している。
リチウムイオン電池は1991年に商用化された。当初は個人用携帯機器で用いられていたが、現在ではノートパソコン、電気自動車、蓄電装置、防衛用途など幅広く用いられている。【アメリカエネルギー省】
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