【国際機関】2019.02.06 発表
世界気象機関(WMO)は、2015~2018年は観測史上最も暑い4年間だったことを確認した。米国海洋大気庁、英国気象庁ハドレー・センター等の5つのデータセットを基にWMOが分析した結果、2018年の世界平均気温は産業化前(1850~1900年)と比べ約1℃高く観測史上第4位で、1981~2010年の30年平均値(14.3℃)を0.38℃上回った。強力なエルニーニョ現象の影響を受けた2016年は産業化前と比べ1.2℃高く過去最高だった。2015年と2017年はともに産業化前と比べ1.1℃高く、ごく僅差で2位を争った。
ターラスWMO事務局長は、近年の気温上昇傾向を強調し、温暖化と極端気象との関連性を指摘、「温室効果ガス排出削減・気候変動適応策を世界の最優先課題とすべきだ」と述べた。
さらに、2019年1月は、オーストラリアで1月の最高気温を記録し、猛烈な熱波に見舞われるなど、南半球が猛暑だった一方、北米は異常な低温となった。同事務局長によると、北半球の中低緯度地域で起きたこの異常低温は、北極で急激に進む温暖化と関連している可能性があるという。【世界気象機関】
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