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[海外エコニュース一覧]

【国連】2018.06.22 発表

世界気象機関、海洋観測システムの状況を報告

 世界気象機関(WMO)は、現在の海洋観測の進捗状況や優先事項、不足点をまとめた海洋観測システムの状況報告を公表した。海洋観測は、極端気象や沿岸災害の予測・対処に加え、海洋の状態を監視するためにも不可欠である。特に、人口が増える沿岸都市への海面上昇の影響や、汚染や気候変動による海洋生態系への脅威が増す現在、海洋観測の果たす役割は大きい。今回の報告によると、気候・気象の予報、早期警戒情報、気候変動に関する科学的知見など、過去数年で海洋観測は大きく進歩した。例えば、世界の海洋蓄熱量や酸性化、海面上昇はかつてない精度で観測できるようになった。海洋観測システムは、衛星による観測と、船舶やブイ、無人観測艇など洋上観測が主力になる。近年の技術の進歩が、これらのシステムの改善につながっている。一方課題としては、継続的な資金や人材の確保に加え、北極や南極海、水深2000メートルより下の深海など観測データの少ない部分への対処が必要だとしている。この報告は、WMOとユネスコの政府間海洋学委員会(IOC)の合同海洋・海上気象専門委員会(JCOMM)が作成した。【世界気象機関】

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