国連環境計画（UNEP）の世界適応ネットワーク（GAN）は、2018年3月20、21の両日、アブダビで「第2回世界適応ネットワークフォーラム」会議を開催する。排出削減だけでなく、気候変動による極端現象に耐える強さを構築していく適応策も不可欠となるなか、会議では、気候変動への適応に関する世界の専門家や政策決定者が集まり、適応に関する重要課題について議論するとともに知識と経験を共有する。今回は、パリ協定の成果である「世界適応目標」に向けて現状を評価する方法や最適な適応戦略のほか、EPICネットワークと呼ばれる、大学と自治体の連携による成功事例の世界への展開、「タラノア対話」に向けての情報提供、途上国への支援方法なども議題となる。またGANは2016年以降、適応の実務者らによる国際的な知見共有の場を設けており、フォーラムではこれらの活動を評価し知見のさらなる普及の機会を探る。会議の成果は、ボンでの気候変動会議など今後の各種国際会議へ情報として提供される。【国連環境計画】