【国際機関】2017.06.07 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、「世界の電気自動車の今後の見通し(Global EV Outlook)」最新版で、世界の道路を走る電気自動車(EV)の台数は、2015年の大幅増に続き2016年は過去最高の200万台を記録したと報告した。中国がEV販売台数で世界全体の4割超と2016年も世界最多で、電動二輪車も2億台を超える等、交通手段の電動化で世界を牽引している。中国、アメリカ、欧州の3大市場で全体の9割超を占めた。EVのシェアではノルウェーが29%で世界最大、次いでオランダの6.4%等と続き、EV市場は今後10数年で量産市場へと移行しそうだという。しかし、2016年の流通台数は小型乗用車全体のわずか0.2%で、地球温暖化2℃未満への貢献には2040年までの6億台達成が必要だという。EV導入は、大気質への懸念から主要都市が促進(充電設備の開放等)している。都市による公共車両(パトカー等)の大量調達など、EVの普及には都市が重要な役割を果たしている。IEAはEVの順調な普及には今後も積極的な政策的・財政的支援が不可欠だとしている。【国際エネルギー機関】
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