【国連】2017.05.12 発表
短寿命気候汚染物質削減のための気候と大気浄化の国際パートナーシップ(CCAC)は、北極評議会(AC)の加盟国が、北極圏の温暖化のペースを遅らせるため、ブラックカーボンの排出を最大3分の1削減する目標を設けたとして、極めて重要な取組だと指摘した。ACの第10回閣僚会合で外相らがフェアバンクス宣言に署名した。この宣言は、「北極圏の温暖化の規模とペースは、今後の温室効果ガスおよび短寿命気候汚染物質(SLCP)の排出量による」として、ブラックカーボンの削減を求めたAC専門家グループの報告を採択。この報告は、ブラックカーボンの削減は、脆弱な北極圏地域を気候変動から守るための重要な一歩であるとして、2025年までに2013年比で25~33%削減する目標を勧告していた。CCACのセルッティ共同議長は、「これはブラックカーボンに関する初の集団的目標である。北極圏諸国には、すでにブラックカーボンの大幅削減を実現した国もあるが、地域全体としてさらなる排出削減を目指すことを決意した。北極圏だけでなくパリ協定の目標達成にも重要なもの」だと述べた。【短寿命気候汚染物質削減のための気候と大気浄化の国際パートナーシップ(CCAC)】
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