【国連】2017.02.13 発表
国連食糧農業機関(FAO)は、食糧システムの気候変動に対する回復力を強化するために早急に行動しなければ多くの地域で食料生産に深刻な悪影響があり、飢餓と貧困を2030年までに撲滅するという国際的な取組に失敗すると警告した。FAOのダ・シルバ事務局長は、世界政府サミット(WGS)の気候変動に関する会合で「農業は、貧困・飢餓の撲滅と気候の安定という人類が直面する最大級の問題を解決する鍵を握る」と述べ、特に、発展途上国の小規模農家が気候変動に適応するための支援が必要だと強調した。同事務局長によれば、貧困や飢餓に苦しむ人々の大半は生計手段を農業に依存しており、地球温暖化や気候変動の影響を最も受けやすい。こうした農家の生産量や回復力を高める方法は存在するものの、融資や市場にアクセスできず知識や情報も不足している等の障壁があるという。同事務局長は、気候変動への適応は経済的にもプラスだとして、国家的取組の重要性も指摘したほか、重大な水不足問題についてもFAOが取組を開始していることに触れた。【国連食糧農業機関】
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