【国連】2016.12.21 発表
世界気象機関(WMO)は、2016年1月から11月のデータを基に、2016年の世界の平均気温が観測史上最高になると予測した。アメリカ海洋大気庁(NOAA)によれば、2016年1月から11月の世界の気温は、20世紀の平均である14℃を0.94℃超えて過去最高となり、また世界の平均海面水温も137年の観測史上最高だったという。特に北極圏では、世界平均の約2倍の速度で温暖化が進んでいる。WMOのターラス事務局長は、「北極の海氷は、2016年初めと10月~12月の再凍結の時期に非常に少なかった。南極でも11月に最低を記録した。両極での現象は、両極だけにとどまらず、南半球及び北半球の気候パターンに影響を与える」と語った。同氏はまた、科学的な研究により、極端な気候(特に暑さ)と、温室効果ガスによる人為的な気候変動との因果関係が証明されてきたとして、影響を想定した気象予報や、早期警報システムへの投資の必要性も指摘している。WMOは、2017年初めに、2016年の気候状況についての最終報告書を発表する予定である。【世界気象機関】
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