【国際機関】2016.10.05 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、2015年は電気自動車が大幅に普及し、既に世界で100万台以上の電気自動車が走行していると報告した。この増加の大部分はアメリカと中国で起きており、両国を合わせると2015年に世界で登録された電気自動車の半数以上を占めるという。ガソリン価格が下落するなか、アメリカでは2015年に電気自動車の販売台数が4%減少したが、中国では3倍近く増加し、販売台数は20万台以上に達した。背景には、都市の汚染を軽減し、産業を刺激する中国の政策があるという。しかしそれでも、電気自動車は2015年の世界の新車販売台数の1%にも満たず、電池(バッテリー)コストが大幅に下落しても電気自動車の生産を2020年までに2000万台に増加させるという目標はこのままでは達成困難だという。さらに、多くの場合電気自動車は政府補助金や税の還付によって購入が促進されているが、販売台数が一定以上になるとこうした援助も困難になる。IEAは、電気自動車の普及には価格を引き下げ選択の幅を広げる研究開発を継続的に支援する必要があるとしている。【国際エネルギー機関】
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