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【国連】2016.08.24 発表

生物多様性関連条約連絡グループ、第11回定例会合を開催

 生物多様性に関連条約連絡グループ(BLG)は2016年8月23日、第11回定例会合をボンで開催した。BLGは、生物多様性にかかわる複数の国際条約間の連携と相乗効果を高めるため各条約から事務局長らが出席する会議で、現在7つの国際条約が参加している。生物多様性条約(CBD)のディアス事務局長は「各条約には独自の課題があるが、重なる課題も多い。BLGはさまざまな条約が一堂に会する独特のメカニズムで、条約間の協力と連携を強化するうえで有効」だと述べている。

 2016年後半には、9月にIUCNが開催する世界自然保護会議と、ワシントン条約(CITES、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)締約国会議、12月にはCBDの締約国会議など、国際環境分野の会議が相次いで開催される。今回の会合では、これらに向けた協議のほか、2016年5月に開催された第2回国連環境総会(UNEA2)の評価も行った。さらに参加者らは、今後の協力が可能な分野として、共同の普及啓発活動、国別報告、条約間の共同作業計画、持続可能な開発目標への共同の貢献などを検討した。

 現在BLGに参加している条約は、生物多様性条約(CBD)、ワシントン条約(CITES)、ラムサール条約、世界遺産条約、国際植物防疫条約(IPPC)、食料・農業植物遺伝資源条約(ITPGR)、ボン条約(CMS、移動性野生動物の種の保全に関する条約)。今回の会合には、「生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)」のアン・ラリゴーデリ事務局長、国際捕鯨委員会(IWC)のサイモン・ブロッキントン事務局長のほか、ボンで開催されたこともあり、ボンに拠点を置くボン条約の関連機関である「アフリカ・ユーラシア渡り性水鳥保全協定」(AEWA)、欧州のコウモリの保全に関する協定(EUROBATS)などの代表者も参加した。

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